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【飲食店のネット通販】営業許可と資格はなにがいる?

5月 4, 2020

出前館の固定報酬制は2022年現在廃止されました。ご注意ください。最新情報は公式サイトにてご確認ください。

飲食店のネット通販_営業資格
飲食オーナー

もともと店舗の営業許可持ってるし、とりあえず始めちゃあかんの?

はい、飲食店がネット通販をはじめるときには、別の営業許可資格が必要になります。今まで「飲食店エリア」での戦いでしたが、「通信販売エリア」での戦いになります。

いやぁちょっと複雑です。みなさん一度時間を取ってじっくりご確認ください。

飲食店ネット通販の営業許可・資格一覧

ネット通販をはじめる時に確認が必要なのは、下記5項目です。

名称内容参考資料・連絡先
①食品衛生法の定める営業許可販売する食材により営業許可が異なる。全34種あるため保健所へ確認。飲食業の営業許可では対応できない。管轄:厚生労働省
申請先:各地域の保健所
②設備要件 ※①に伴う①の許可取得のための設備要件基準あり。部屋を分けたり設備投資が必要な場合も。施設基準PDF
③通信販売酒類小売業免許お酒を売るならさらに免許取得が必要。管轄:国税庁
申請先:各地域の税務署
④食品衛生表示法パッケージした商品にも表示義務あり。食品表示ラベルを添付。管轄:消費者庁
食品表示法手引
⑤特定商取引法ネットショップに掲載する義務。ショップに専用ページ作成。管轄:消費者庁
特商法ガイド
カラーミー参考記事

ややこしいのは、販売する食材によって営業許可が異なること、さらにネット販売特有の規制が出てくることです。ひとつずつ確認していきましょう。

食品衛生法の定める営業許可

まずは「食品衛生法の定める営業許可」を取得します。

①食品衛生法の定める営業許可(全34種)
②設備要件 ※①に伴う
③通信販売酒類小売業免許

通常営業の飲食店の営業許可とは別の許可となりますよ。

製造・加工業←加工食品製造が該当
販売業←お肉販売が該当
調理業←飲食店営業が該当
運搬・保管業←冷凍食品が該当

主に「製造・加工業」の営業許可の取得が必要になります。食材によっては複数にまたがって必要な場合もあるんですが、判断しかねるので保健所に相談します。

設備要件

営業許可を取得するときに「設備要件」を満たす必要もでてきます。

これも取り扱う食材によって異なります。設備投資が必要だと特に個人店とかだと厳しいですよね。場合によっては今の設備内でも対応可能だったりするそうです。こちらも悩む前に保健所に確認です。

通信販売酒類小売業免許取得

お酒の販売をするなら「通信販売酒類小売業免許」取得が必要です。

取得必要は約3万円とちょい高め。また大手ビールメーカーのお酒は販売できないなど細かな規制があります。販売したい商品を決めてから税務署に相談しにいきましょう。

申請先:各地域の税務署

食品表示法

いざ販売商品を売る時には、「食品表示法」の規制に従う必要があります。

食品表示法:販売商品に食品表示ラベルを貼って出荷

ここはかんたん。上記のようなテンプレが探せばあるので、使っている材料を表記してペタリとパッケージに貼り付けます。

賞味期限表示などがあるので、ロット管理は必要になりますね。パッキングと合わせてシールラベルの作り方は「Q.真空パックの冷凍食品を通販したい」でまとめてます。

特定商取引法

特定商取引法:ネットショップなどへ販売元を明記

飲食店とは離れて、通信販売だから発生する規制「特定商取引法」も対応します。こちらはネットショップに掲載ページを1枚つくればOK。テンプレ使えばほぼコピペでいけます。

特定商取引法テンプレート|クロネコヤマト

ネット通販 営業許可資格まとめ

少々複雑なんですが、基本的には「まずは保健所に相談」するのが正解です。素人判断せずに、まずは問合せをしてみてください。たくさんの個人店さんが熱斗ショップはじめてるので大丈夫です。

確認には少し時間もかかるので、その間にネットショップを作ったり、梱包を調べたりしてみてください。おすすめのネットショップや口コミを「どこがおすすめ?ネットショップランキング【人気6社比較】」でまとめてます。ご活用ください!

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