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やってみてわかった!間借り飲食店開業のメリット・デメリット

出前館の固定報酬制は2022年現在廃止されました。ご注意ください。最新情報は公式サイトにてご確認ください。

こんにちは。あったかくなってきましたね。今日は間借り飲食店を始めてみたい人向けにメリットデメリットまとめました。わたしは借りる側も貸す側も経験ありです。

ゆりあろん

間借り飲食店開業の3大メリット

わたしも間借り営業してました!8坪15万円ほど、水道光熱費込みでした!

間借り飲食店で開業する魅力は、とにかくその身軽さ。準備資金や手間で悩んでいる人はかなりチャレンジしやすいです。今流行りのゴーストレストランよりかんたん。

メリット①開業コストがかからない

どこでも言われている通り、普通に店舗を構えて営業しようとすると1,000万ほどかかります。しかし、間借りはすでに営業している飲食店様の空き時間をお借りするだけなので、こちらで必要な準備はほとんどありません。開業コストは限りなくゼロに近いです。

  • 物件取得費用:なし
  • 内装工事費用:なし
  • 設備・什器費用:なし
  • 月家賃:必要
  • 食材・メニュー開発費:必要
  • 販促費:必要

物件取得費用周りがごそっとなくなりまして、契約月ごとの賃料だけ。例えばどんな物件があるのでしょうか。軒先さんでみてみましょう。

三田のお洒落なビストロ|夜30日69,500円
下北のバー|昼&深夜30日147,000円
荻窪の餃子バル路面店|夜30日185,000円

普通だったら50万くらいするし個人では審査が通らないような物件も、10万円前後で借りれます。時間や曜日に制約がつきますが、マインドブロックを外せば選べる物件がぐっと増えます。

似たような業態を探せば使い勝手がいいので、いろいろまずは探してみることが大事。

メリット②身一つで始められる

このように全てお膳立てされた中ではじめればいいので、身一つで飛び込んで営業をスタートできます。これはメリットがすごく大きいです。

  • メニュー開発に集中できる
  • 販促への手も回る
  • スケジュールが立てやすい

自分で物件を持ったり管理業務が入ってくると、本当に契約などなどやることが増える。正直ひとりでやる切るのは相当大変です。結果、いちばん大事なメニュー開発や販促に手が回らずぐだぐだに...なんてことも普通にありえる世界。

「あとは作って提供するだけ」この状態ではじめることで、最初から売上アップのPDCAに集中できるので、ノウハウがわからない人ほど助かるなぁと思う瞬間は多いと思います。

労力・手間・リスクは、その他の副業と同じレベル感に落ちてくるのが間借り開業です。

メリット③ブレない

間借り営業だと自ずと売れるもの・できる範囲が限られてきます。だからブレない。例えばカレー屋さんとかイメージ湧きますよね。

ブレない、というとかんたんなことに思えますが、自分の広々自由自在店舗を持っているとこれができない。

お客さんが来ない=「接客?内装?お皿かな?いや、値段か?」とごっちゃになってブレてきちゃうのです。大きい声では言えませんが、みなさん、そういうお店遭遇したことありますよね?わたし自身もそんな経営をしてしまっていたときもありました。

だから少数精鋭のメニュー作りに特化せざるをえない間借り営業は、飲食業の入り口としてはとてもおすすめできる営業スタイルです。

間借り飲食店開業のデメリットまとめ

バックヤードがめちゃ狭くて苦労しました〜でもどうにかする力は身に付く

しかし、いいことばかりではありません人様のお店をお借りする立場だということをお忘れなきよう。

デメリット①制約が多い

あたりまえなんですが、全てお借りするお店仕様になっています。基本的には、ものを動かしたり、自分が動きやすいようにカスタムするのはNGです。いつもの場所にアレがない...っていうのは貸す側にとってはとてもストレスです。

時間も場所も曜日も必ず希望通りの物件が見つかるとも限りません。全ては借りることができた物件に合わせてアイディアを柔軟に練り直す必要はでてきます。

デメリット②気を使う

だから自分のお店で営業するより気を使います。

「グラス割っちゃったらどうしよう」
「あっ間違って備品持って帰ってきちゃった」
「販促したいけど、写真使っていいのかな...」

あげればキリがないくらいありますよ。とくにお金周りのトラブルがあったら大変。居候の身ということで、あらかじめ期間を決めて営業するのがメンタル健全だと思います。

デメリット③いつ退去になっても文句は言えない

間借り営業が軌道に乗ってきたものの、「来月出てってくれるかな?」って言われたら、そこで試合終了です。

最初に契約を巻くべきですが、オーナーさんがNoといえばNoです。だからいつ出てもいいと心のどこかで思いながら営業するストレスはあります。

実際にわたしが間借りしていたときも、「どうせ退去する日が来るから」と安物ばっかり買ってましたし、実際にいちゃもんで出ることになりましたよ...笑 お客様へのサービスとしてはどうだろう...と思いつつ、100%の力で動ききれない部分もあります。

間借り飲食店の作り方

このようなメリットデメリットを見た上で、間借り営業してみたいかどうか心がどちらかに傾いてきましたでしょうか?

ネガティブな側面もありますが、手っ取り早く飲食店チャレンジするならいちばん手軽で効率がいいのは、間違いなく間借り飲食店です。

例えば「3ヶ月死ぬ気でがんばって開業資金と最高な逸品を作ってやる〜〜〜!」のような気合いのあるあなたには本当にぴったりです。ということで簡単に手順を。

  • 貯金する(100万円)

    自己資金はあったほうがいいです。初月の家賃代など諸々。万が一初月にコケても心の余裕を保てます。
  • メニューを決める

    メニューを決めとくと物件探ししやすい。似た業態だと使いやすいからおすすめ。
    アイディアがない人はフランチャイズから掘るのがいい。
  • 間借りマッチングサイトに登録する

    軒先スペースマーケットなど。
    複数登録しておくといい物件に出会いやすい。
  • 物件の内見して条件交渉する

    お気に入りが見つかったら即内見。
    ぜったい写真イメージと違います。
  • 飲食店営業許可・食品衛生資格を取得する

    個人事業主として開業するなら必ず必要。
    物件が決まったら保健所に申請。
    食品衛生は事前にスケジュール要確認。
  • 開業届を出す

    開業freeeで自宅作成・電子申請OK。
  • デリバリー登録する

    Uber Eats など
    営業許可取得できたら申請OK
  • 販促はじめる

    インタスタグラム、ツイッターなど
  • 営業開始!

物件探しはたいてい思ってるより時間がかかるものです。流れさえ知っておけば、いい物件が見つかり次第すぐに動けますよ。

予算があるなら、物件借りたほうがラクかもしれない

わたし個人の意見でいうと、よほど自分の縛り(週末1日しかできないなど)がない限りは、借りちゃったほうがいいのかな〜と思ってます。

開業アイディア1. ゴーストレストラン

例えば今流行りのゴーストレストラン 。使いやすい設備が整った調理専用のキッチンとなってます。不要なトラブルはない上に、デリバリー登録や宣伝ももちろん店舗ごとに独立してできます。入居費用100万円程度が相場ですが、もし予算的に許すなら変に勘違いが起きなくて動きやすいと思いますよ。

開業アイディア2. テイクアウト店

接客をしたいっていう気持ちが強い方もいると思いますがいかがでしょう。ゴーストレストランでもくもくと作るだけじゃちょっと話が違う、という方。

心当たりがあるなら、まずは狭小店舗でテイクアウト中心のお店ではじめるのもありです。都内都心部の条件がいい物件はたとえ5坪でもすごく物件費が高いですが、少し立地を外せば個人で借りれる費用感の物件も見つかります。

少しハードルは上がってしまいますが、店舗持つなら100万単位でお金がかかるのは避けては通れぬハードル。最近はUber Eats や通販で複数売上を立てられる道があるので、作戦を練ってみてはいかがでしょうか。

2022年補助金デリバリ&テイクアウト

今ならデリバリー&テイクアウト店向けに補助金がんがん出てるので、資金面のハードルは下がってます。

まとめ:お試し開業なら手軽でおすすめ

ありがとうございました。間借り営業は、あくまでもお試し開業で取り組むのがおすすめです。どんな商品が売れるのか、自分は果たして飲食店をやってけるのだろうか。こんな方はぜひ間借りではじめてみてください。無駄なく、クリティカルなところだけチャレンジできます。では!

テイクアウト&デリバリー参考書籍

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■ 飲食店経営 >定期購読
成功するテイクアウト&デリバリー特集。ひと通りの業界動向が掴めます。

■ 近代食堂 >定期購読
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Uber Eats 出店の極意】ーUber Eats の出店にまつわるアレコレをシリーズ化しました。はじめて飲食TRYのオーナー様はぜひご一読ください。現場の声や繁盛店事例をもりもり盛り込んでます。

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