コロナ禍でもっとも成長したといえるフードデリバリー業界。Uber Eats をはじめ海外勢が入り乱れて今なお激戦を繰り広げています。一方飲食店サイドも従来の1/10資金で出店できるゴーストレストランが活況で、ウイルスのように爆発的に多店舗展開するブランドが増殖中。ネクストオーナーはあなたかも?このチャンスを見逃すなーーー。
もくじ
国内フードデリバリーサービス8社徹底比較
現在しのぎを削っているフードデリバリーは8社。Uber Eats&出前館の2大TOPは以前変わらず、エリアや個性を特色を打ち出した各社が続いています。
ここ1年ほどの変化としてはドイツ発Foodpandaの撤退、そして米首位Doordashの日本進出。最後発ながら11月にはWoltを買収。アメリカではUber Eats を大きく離して独走中なので、今後に期待できるプラットフォームです。
そもそもフードデリバリー市場の伸びはすさまじく、Uber Eatsが日本に進出した2016年から2021年のたった5年間で市場規模は約2倍となってます。腰が抜けるほどの成長率ですね。今からはじめてもまだまだ勝てます。
※レストラン加盟前に
全国展開のUber Eats と出前館の2強は基本で登録するとして、その他のプラットフォームはエリアの特性やお店との相性で選べばOKです。
複数登録するときは下記をチェックしておくとよいです。
- その①:出店条件
営業時間、サービス手数料、メニューの数など、各サービスごとの条件はさまざまです。またキッチンカーなど複数拠点の場合は手続き方法が変わる場合あり。確認しながら進めましょう。 - その②:販売手数料
無料導入できますが売上手数料30~35%がデフォルトです。無料導入もサービス期間だったりしますので、気になった時点でチェック。 - その③:タブレットなど環境準備
複数導入すると、タブレットの管理やオペレーション整備などが必要です。一括管理アプリ導入や導線変更の可能性もあることをお忘れなく。
#01 Uber Eats
- サービス開始:2016年
- 加盟店舗数:15万店舗
- 導入手数料:無料※期間限定
- 販売手数料:35%
2022年1月に登録店舗15万店越えを発表。5年で1,000倍とすさまじい成長のUber Eats。飲食店はもちろん、酒屋・食品雑貨店、コンビニなど多様なジャンルに対応。Uber Eats直営の小売店も登場してます。出店までの目安期間は最短2週間〜1ヶ月。
#02 出前館
- サービス開始:1999年
- 加盟店舗数:9.5万店舗
- 導入手数料:
20,000円→無料 - 販売手数料:35%(サービス利用料10%+配達手数料25%)
国内シェアTOP企業。早くから全国展開しているためローカルでの指示が根強い。配達パートナーの教育にも力を入れていることで有名。
- サービス開始:2016年
- 加盟店舗数:6万店舗
- 導入手数料:
50000円→無料 - 販売手数料:34%
menuでしかデリバリーできないこだわりの名店多数。24時間デリバリー対応の貴重なプラットフォーム。
#04 Chompy
- サービス開始:2020年
- 加盟店舗数:1,100店舗
- 導入手数料:無料
- 販売手数料:30%
渋谷中心に都心部限定展開。隠れた名店の美味しい逸品がとれることでコアな指示あり。今後の展開に期待。
#05 DiDiFood
- サービス開始:2020年
- 加盟店舗数:1万店舗
- 導入手数料:
9.8万円→6.8万円 - 販売手数料:31.8%
大阪発、関西ではDiDiと言われるほどの知名度。配達パートナーの教育にも力をいれており、ユーザー指示が高い。
#06 Wolt
- サービス開始:2016年
- 加盟店舗数:1万店舗
- 導入手数料:無料
- 販売手数料:30%
2021年11月米最大手DoorDashにより買収。すでに23都道府県進出済みなのでサービス継続か?動向に期待。
#07 楽天ぐるなびデリバリー
- サービス開始:2016年
- 加盟店舗数:1万店舗
- 導入手数料:5,000円
- 販売手数料:要問い合わせ+月額3,000円
大手チェーンの加盟が中心の楽天ぐるなびデリバリー。導入手数料+月額利用料がかかるのが特徴。販売手数料は店舗規模によるため要問い合わせ。
#10 Door Dash
- サービス開始:2016年
- 加盟店舗数:400店舗
- 導入手数料:無料
- 販売手数料:20%
米最大手Door Dash。最後発だからWolt買収&トップのノウハウでどこまで伸びるか期待。手数料他社比較で10%も安いのが特徴です。
基本的には、導入手数料は無料、配達手数料は30%前後となります。DiDiのように初期費用がかかる場合も、売上から差し引きの分割払いパターンもあるので、最初に巨額がかかることはないと思ってOKです。
*そのほかに確認するべき項目
- テイクアウト/自社配達時の手数料
- タブレットレンタル料
- クレジット手数料
- 導入までの期間
公式サイト上で細かな情報がとれるサービスはありませんので、まずは申込。担当者から連絡があるので、その時に詳しく費用面の確認をするのが確実です。
出店条件と対応エリア
Uber Eats | 出前館 | menu | Chompy | DiDi | |
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サービス 提供時間 |
8:00~25:00 地域による |
9:00~26:00 地域による |
24時間 | 11:00~21:00 アイドルあり |
8:00~25:00 |
営業 時間 |
週4日かつ 3時間以上 |
5時間以上 | 非公表 | 非公表 | 非公表 |
メニュー数 | 5アイテム 以上 |
10アイテム 以上 |
非公表 | 非公表 | 非公表 |
5大都市圏エリア対応状況 |
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東京 | |||||
大阪 | |||||
札幌 | |||||
名古屋 | |||||
福岡 | |||||
※再編中のWolt、Doordash、大手向け楽天ぐるなびデリバリーは除外しました |
同じ都市のなかでも中心部と市区町村で進出状況が変わってきます。お客様用のフード注文ページで確認したいエリアを入力するのが手っ取り早いです。
まとめ
まずは、Uber Eats と出前館の業界TOP2社。そして余裕があるようならその他のデリバリーも登録するといいですね。まだまだ激動の業界なのでパンダさんやネコさんのように撤退などもありえます。
主力のデリバリーサービスを決めて、売れるコツを掴んでいきましょう。
テイクアウト&デリバリー参考書籍
最新情報&より具体的な情報収集は、業界雑誌がいちばんよいです。
Uber Eats 出店の極意シリーズ
【Uber Eats 出店の極意】ーUber Eats の出店にまつわるアレコレをシリーズ化しました。はじめて飲食TRYのオーナー様はぜひご一読ください。現場の声や繁盛店事例をもりもり盛り込んでます。