先日Bostonのロボットレストランに行ってきました。まだ日本から行ったことのある人は極少数だと思います。ひとり占めにするのはもったいないのでシェアしますね。【その1(ボストン観光編)はこちら】
ロボットレストランは、クッキングマシンが調理してごはんを提供してくれるお店です。このお店を立ち上げたのは、MIT(マサチューセッツ工科大学)の卒業生達。フードテック 最先端施設として世界中の注目を浴びています。
世界初のロボットレストラン「SPYCE」
ロボットレストラン「SPYCE」は、ボストンの中心地にあります。観光地の中で必ず訪れる街のど真ん中にありますので、わざわざ足を伸ばさなくてもふらりと立ち寄ることができます。
このお店の特徴はこんなところ。
- メニュー、調理、会計まで全て自動
- 相場より安い
- 野菜がたっぷり
- ボリューム満点
- スタッフ(人間)はいる
- もちろんテイクアウトOK
世界最先端のロボットレストランといっても、マニアばっかりがいるようなおじけづくようなところではなく、「野菜たっぷりのボリューム満点サラダランチが安く手軽に食べられる」という、とっても親近感の湧くわたしたち消費者に優しいお店です。
「自分たちはテクノロジー企業を立ち上げるつもりではなかった。自分たちが食事をとるレストランを立ち上げたくてSpyceをスタートしたんだ」
https://forbesjapan.com/articles/detail/24960
ボストンの平均的なランチ価格は、日本よりもお高め。日本の980円ランチ→1,500円(日本円換算)くらいだった体感。ちょっと高いですよね。なので、フードテック に興味がなくても、ボストン観光の際には重宝するお店だと思います。
※ちなみに都心に住んでる方はご存知だと思いますが、新宿にあるロボットレストランとは全く別ものなので、おまちがいなきよう...。
実際の注文流れはこんな感じ
入店して最初にメニューを選んで会計まで。あとは名前が呼ばれるのを待つだけです。トッピングもできるし、ドリンクもある。わからなければ紙メニューもあるので、ゆっくり選べます。店員さんも親切でしたよ。
あとはヘビーユーザーなら前回のオーダーも記録しておけるみたいで超便利。ラッキーで朝一がらがら店内撮影できたのですが(写真撮影許可OKか確認しました)、お昼どきは大行列でその人気ぶりが伺えました。
ロボットが作ったからってまずいってことはない
「ロボットが作る料理」ってちょっと抵抗ありますか?
実際食べてみた感想は、全然ありのありでした。日本人からすると超おいしいグルメの店ではないですが、ボリュームとパフォーマンスを考えるとやっぱりコスパよし。これで$10ならこのお店選びます。アメリカ流の「安い、早い、うまい、そしてヘルシー」を体現しているお店でした。
あとは個人的なベスト評価ポイントは「清潔感」です。調理の手間がないせいか、店内が非常にクリーン。野菜中心というのもありますが、いやな匂いも全くありません。いつもきれいにお掃除しておけるって、飲食店の最重要ポイントだと思いますので高評価。(実際はなかなか難しいけれど。)
ロボットレストランは日常使いに最適なお店だった
「ロボットが調理したごはんを食べるなんて...」と、心理的な抵抗がある方は一定数いると思います。でも、現代の食品ってほとんど工業化されているので、そこだけにスポットをあてるのはちょっとナンセンス。ロボットにお願いできることはして、店内をクリーンに保ったり、食材選びにこだわったり、新しい可能性を模索していくことができそうです。
今回印象的だったのは、ロボットレストランがあまりにも日常に溶け込んでいたこと。訪れる客層も幅広かったですし、常連客であろう方やひとりで訪れる方もたくさんいました。作った人の温もりを感じられるお料理はもちろんうれしいですが、新しい選択肢としてこういう形のレストランがあるのは、いち消費者として大賛成。日本でのロボットレストラン登場を期待しています。