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Bostonの最先端ロボットレストランに行ってきた報告その2

11月 13, 2019

出前館の固定報酬制は2022年現在廃止されました。ご注意ください。最新情報は公式サイトにてご確認ください。

先日Bostonのロボットレストランに行ってきました。まだ日本から行ったことのある人は極少数だと思います。ひとり占めにするのはもったいないのでシェアしますね。【その1(ボストン観光編)はこちら

ロボットレストランは、クッキングマシンが調理してごはんを提供してくれるお店です。このお店を立ち上げたのは、MIT(マサチューセッツ工科大学)の卒業生達。フードテック 最先端施設として世界中の注目を浴びています。

世界初のロボットレストラン「SPYCE」

https://www.spyce.com/

ロボットレストラン「SPYCE」は、ボストンの中心地にあります。観光地の中で必ず訪れる街のど真ん中にありますので、わざわざ足を伸ばさなくてもふらりと立ち寄ることができます。

このお店の特徴はこんなところ。

  • メニュー、調理、会計まで全て自動
  • 相場より安い
  • 野菜がたっぷり
  • ボリューム満点
  • スタッフ(人間)はいる
  • もちろんテイクアウトOK

世界最先端のロボットレストランといっても、マニアばっかりがいるようなおじけづくようなところではなく、「野菜たっぷりのボリューム満点サラダランチが安く手軽に食べられる」という、とっても親近感の湧くわたしたち消費者に優しいお店です。

「自分たちはテクノロジー企業を立ち上げるつもりではなかった。自分たちが食事をとるレストランを立ち上げたくてSpyceをスタートしたんだ」

https://forbesjapan.com/articles/detail/24960

ボストンの平均的なランチ価格は、日本よりもお高め。日本の980円ランチ→1,500円(日本円換算)くらいだった体感。ちょっと高いですよね。なので、フードテック に興味がなくても、ボストン観光の際には重宝するお店だと思います。

※ちなみに都心に住んでる方はご存知だと思いますが、新宿にあるロボットレストランとは全く別ものなので、おまちがいなきよう...。

実際の注文流れはこんな感じ

ボストン中心街の路面店
最初にディスプレイ注文&クレカ会計
ベースメニューを選ぶ
トッピングも選べる
名前入りで提供!うれしい!
店内は広々清潔。

入店して最初にメニューを選んで会計まで。あとは名前が呼ばれるのを待つだけです。トッピングもできるし、ドリンクもある。わからなければ紙メニューもあるので、ゆっくり選べます。店員さんも親切でしたよ。

あとはヘビーユーザーなら前回のオーダーも記録しておけるみたいで超便利。ラッキーで朝一がらがら店内撮影できたのですが(写真撮影許可OKか確認しました)、お昼どきは大行列でその人気ぶりが伺えました。

ロボットが作ったからってまずいってことはない

彩り野菜で覆い尽くされているこのボリューム!

「ロボットが作る料理」ってちょっと抵抗ありますか?

実際食べてみた感想は、全然ありのありでした。日本人からすると超おいしいグルメの店ではないですが、ボリュームとパフォーマンスを考えるとやっぱりコスパよし。これで$10ならこのお店選びます。アメリカ流の「安い、早い、うまい、そしてヘルシー」を体現しているお店でした。

あとは個人的なベスト評価ポイントは「清潔感」です。調理の手間がないせいか、店内が非常にクリーン。野菜中心というのもありますが、いやな匂いも全くありません。いつもきれいにお掃除しておけるって、飲食店の最重要ポイントだと思いますので高評価。(実際はなかなか難しいけれど。)

ロボットレストランは日常使いに最適なお店だった

「ロボットが調理したごはんを食べるなんて...」と、心理的な抵抗がある方は一定数いると思います。でも、現代の食品ってほとんど工業化されているので、そこだけにスポットをあてるのはちょっとナンセンス。ロボットにお願いできることはして、店内をクリーンに保ったり、食材選びにこだわったり、新しい可能性を模索していくことができそうです。

今回印象的だったのは、ロボットレストランがあまりにも日常に溶け込んでいたこと。訪れる客層も幅広かったですし、常連客であろう方やひとりで訪れる方もたくさんいました。作った人の温もりを感じられるお料理はもちろんうれしいですが、新しい選択肢としてこういう形のレストランがあるのは、いち消費者として大賛成。日本でのロボットレストラン登場を期待しています。

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