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フードビジネス2019総集編〜トレンドまとめ〜

12月 30, 2019

出前館の固定報酬制は2022年現在廃止されました。ご注意ください。最新情報は公式サイトにてご確認ください。

さて残るところあと数日。今年も1年大変おつかれさまでした。素敵な1年を過ごせましたでしょうか。

2019年はフードテック元年とも言えるほど、フード業界にめまぐるしい変化が起こった年となりました。この1年間で注目され、そして来年以降も引き続き話題となるであろうトピックスを取り上げてみます。

現場が忙しくてそれどころではなかったという方も、年末年始休暇を利用して主要なトレンドだけでも追ってみてください。今回の記事は情報量てんこもり。たくさんのサイト様より引用させていただいてますので、お気に入りを見つけて来年の情報収集にご活用ください。

2019年食の10大ニュース

FoodWatchJapanから2019年の食の10大ニュースが発表されていますので、これを元に主要な話題をまずチェックしていきます。

1,働き方改革と新リストラ時代
2,コンビニ・ビジネス曲り角
3,自然は強く怒っている
4,クジラは口に入るか
5,貿易自由化を推進すべき
6,消費税10%に統一したい
7,飲食店倒産が過去最多
8,ゲノム編集食品は無表示でよいか
9,食品ロス削減法成立
10,豚コレラ拡散

2019年食の10大ニュース -FoodWatchJapan

近年叫ばれている「1,働き方改革」が外食業界に与える影響は必ずチェックしておきたい話題です。帰宅時間が早まることが「7,飲食店倒産が過去最多」の遠因になっているとも言われていますし、残業代の有無、休暇の取り方など多くの点で人々のライフスタイルの多様性を引き起こしています。

「2,コンビニ・ビジネス曲り角」ではセブンイレブンでの24時間営業の停止(一部店舗)が話題になったように、拡大の一途を辿っていてコンビニ業界にも働き方改革の影響とも見られる余波が広がっています。セブンイレブンに関しては、セブンペイの撤退も痛かった。戦国時代突入中のキャッシュレス決済競争に輪をかけるように、10月の消費税増税によるキャッシュレス決済の推進。さらには未だ混乱を巻き起こしている不明瞭な軽減税率の導入も打撃。引き続き動向に注目していきたいのがコンビニ業界です。

「3,自然は強く怒っている」「4,クジラは口に入るか」「8,ゲノム編集食品は無表示でよいか」に関連する話題として、今年度は代替肉昆虫食など従来型の食原料&材料から脱却を求める動きが広がりました。ひと昔前までは昆虫食なんてゲテモノでしたら、いまやれっきとした代替食として注目されている領域に。プラストローの撤廃も多くの外食業界でなじんできた印象です。

また9月には「9,食品ロス削減法」が成立し、ますます食関連のSDGsが話題になっていくと予想されます。外食業界に至っては、ただ美味しいものを提供するだけでなく、企業や店舗全体の経営姿勢が問われていくことになるでしょう。「10. 豚コレラ拡散」のような食のウイルス被害は、残念ながら定期的に起こる食とは切っても切り離せないもの。安心安全の食を提供する使命について、フード業界全体で考えていかなければならない話題となりました。

2019年外食業界のトレンドキーワード

FOODSTADIUMから発表されている今年の外食トレンドキーワードからも見ていきます。より飲食店運営されている方向けトピックスです。

■2019年外食キーワード
「タピオカ」
「軽減税率」
「特定技能実習制度」
「サブスクリプション」
「ゴーストレストラン」

「外食アワード2019年」発表!クラフトビールトレンドの立役者や、サラダ専門店のあの人が受賞! -FOODSTADIUM

今年はなんといっても空前のタピオカブーム。「お茶会のスタバ」を目指している本場台湾のタピオカカンパニーが本気モードで出店してきています。またこれに端を発した台湾ぐるめブームも外食業界を席巻中。一過性のブームに終わらずに新たな食ジャンルを確立する勢いです。

特定技能実習制度」は外国人雇用に関する話題。すでにコンビニやチェーン店での外国人スタッフは今ではすっかり定着しました。少々複雑な制度ですが、深刻な人手不足が問題となっている飲食業界ではオリンピック後も注目される重要トピックです。これから店舗の拡大を考えている方は、定期的にチェックしていきましょう。

そして今年特に注目度が高かったニュースが「サブスクリプション」「ゴーストレストラン」です。ITサービスでおなじみの定額制のビジネスモデルがどの程度飲食業にメリットをもたらすのかは未だ実験段階の様子。一方でゴーストレスランは注目されはじめたばかりではありますが、少しずつ認知が広がりつつある印象です。

急速に普及しつつあるUber Eats

シェアリングエコノミーを取り入れたUber Eatsなどデリバリーサービスの躍進により、人手不足を解消しつつ売上をあげるシステムが構築されつつあります。デリバリー・中食業界は今後飛躍的に市場が拡大していくでしょう。

2019年ぐるめトレンドTOP5

macaroniよりぐるめのトレンドをピックアップ。第1位はいわずもがな「タピオカ」ですが、それ以外にも顕著なぐるめトレンドありましたね。

身近なところで印象的だったのが、ローソンの「BASCHEE(バスチー)」。発売から3日で100万個を売り上げた、爆発的ヒット作で “数年に一度の大型商品” といわれています。

また白金高輪のバスクチーズケーキ専門店「GAZTA (ガスタ)」でいうと、1時間ほど並ぶ人気っぷり。いまでも、テレビや雑誌で引っ張りだこです。

タピオカだけじゃなかった!2019年のトレンドグルメTOP5 -macaroni

タピオカの次に注目を浴びたぐるめといえば「BASCHEE(バスチー)」。

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ローソンバスチー税込215円

ローソンが販売したコンビニスイーツは、3日で100万個販売突破したスマッシュヒット。わたしももちろん食べてみましたが、満足度が非常に高い。これはブームになるなと納得のトレンドぐるめでした。

もはや定番化ともいえるので悩みましたが、あえてピックアップ。その理由は、とにかく新たな専門店が増えつづけていたということ。

とくに目立っていたのが、ベーカリープロデューサーの岸本 拓也氏が展開する食パン専門店。「考えた人すごいわ」や「ねぇほっとけないよ」など奇抜な店名が目印で、オープンするたびに話題になっていました。

タピオカだけじゃなかった!2019年のトレンドグルメTOP5 -macaroni

もうひとつ印象的だったトレンドぐるめが高級生食パン。macaroniだけでなくクックパッドの食トレンドでも取り上げられているお墨付きぐるめ。

専門店が続々と登場し、おうちでもっちもちの贅沢パン朝食が食べられるということで一気にブームが加速しました。

2019年のぐるめトレンドの特徴は総じて、「いつもよりちょっと贅沢に楽しめる身近なぐるめ」という結果に落ち着いたようです。まさに外食から中食にトレンドが移り変わりつつある今年1年を反映した結果となりました。

注目すべき話題No.1:キャッシュレス決済

そして最後に、今年そして来年以降も注目すべき話題のNo.1がキャッシュレス決済です。厳密にいうと「モバイル決済(モバイルペイメント)」と呼ばれる、スマホ完結型の決済手段の普及に要注目です。

10月の増税に伴いキャッシュレス決済は確実に拡大したように肌で感じていますが、ただ便利で効率的だという理由だけで促進されているわけではありません。

PayPayを代表とするモバイルペイメント事業にデータが貯まると、一気に社会をがらりと変革してしまう可能性を秘めています。外食やショッピングなどの単なる支払いでだけではなく、銀行、保険、ローン、こういった身近なお金周りの環境を全て変えてしまうのです。モバイルペイメント事業はいわば各事業者の虎の子。今年のビッグニュースYahooとLineの統合などの話題も合わせてチェックしておくのが望ましいです。

東京や京都といった主要都市以外では現金派も根強いようですが、キャッシュレス浸透まで時間の問題。飲食店運営されている方は一刻も早い導入をお勧めします。都心部は今後1~2年程度、地方都市は今後3~5年の間に必ず消費行動が変わるでしょう。

フードビジネス2019総集編〜トレンドまとめ〜

あまりにもフード業界の話題が多いため、たくさんのメディア様の記事のリンクを引用させていただきました。今年はちょうどフード業界が大きく変革する第一歩となった年のように感じています。

中でも大きいのはキャッシュレス決済の推進。そして中食需要の拡大。この2点が今後のフードビジネスの命運を握るキーワードとなると睨んでいます。

こちらのサイトでもこの2点を常々追っていきますので、どうぞ今後もお付き合いくださいませ。それでは。

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