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ゴーストレストランとは?仕組み解説【誰でも飲食店開業できるチャンス到来】

11月 8, 2019

出前館の固定報酬制は2022年現在廃止されました。ご注意ください。最新情報は公式サイトにてご確認ください。

今日は、今飲食業界で大注目の「ゴーストレストラン」についてまとめました。

「ゴースト?え?なにそれ?」「聞いたことあるけど、よく知らないよ」という方も、概要がひと通り把握できるような内容になっています。

飲食店やりたい人
自分のお店は今すぐにでもやりたいし、絶対売れるアイディアだってあるんだけど...自己資金がないんだよね。」

というなら、とっかかりとしてゴーストレストランはあり。開業費用を大幅に抑えられる飲食店の新しいスタイルです。

ゴーストレストランとは?【誰でも飲食店開業できるチャンス到来】

ゴーストレストランの仕組み

まずゴーストレストランとはなにか、という前提から。

 ゴーストレストラン=客席のない飲食店

「店舗をかまえてお客様をおもてなしする」というのが、飲食店のごく一般的なスタイルです。しかしこの、「お客様の来店をすっぱり取り払った」のが、ゴーストレストラン。わかりやすく言うと、ピザーラや銀の皿みたいな宅配専門の飲食店ですね。ホールは一切なしの飲食店です。

出前館のビジネスモデル

なぜこんなスタイルの飲食店がここ1-2年で急激に伸びてきたかと言うと、コロナによって社会がデジタルシフトしたからです。

・Uber Eatsを代表に、フードデリバリーサービスが増えた&整ってきた
・在宅ワーク&外食禁止で、デリバリー食が一般家庭に浸透し始めた

双方向のベクトルがコロナによってぴったり合致。さらに、個人レベルでも出店しやすいため、どんどん注目が集まっているまっただ中です。

開業費用は大幅ダウン

ゴーストレストランの最大のメリットは、従来の飲食店と比較して開業費用が10分の1になること。飲食店開業のいちばんのリスクがごそっと消滅します。

飲食店の一般的な開業費用=1,000万円
ゴーストレストランの開業費用=100万円(それ以下も可能)

メリット

  1. 開業資金が大幅ダウン
  2. 売上アップに集中できる
  3. 軌道修正しやすい

ゴーストレストランの場合は、商品さえ作ることができればいいので、レンタルキッチンや間借りキッチンでもOKです。つまり、物件取得費用と内装工事費用、さらにその維持費や管理の手間は一切無くなります。

さらに、メニューはミニマムに専門店化して営業するのが一般的。冷めても美味しい唐揚げ、丼ものなど。食材ロスも発生しづらく、飲食はじめてさんでも軌道修正しやすいため、失敗のリスクが最小限に抑えられます。

デメリット

一方で、デメリットもあります。

  1. 手数料が高い
  2. メニュー開発力が必要
  3. WEBマーケティング力が必要

開業費用は大幅に抑えられますが、その分Uber Eatsなどのデリバリーサービスへの支払い手数料(マージン)が発生します。これがちょっと高いのがネックです。

デリバリーサービスへの手数料
=> 30~40%前後

商品を作るところ以外全て丸投げできるので(配達員の確保・お客様がすでにいる)、これが高いか安いかは一概には判断できません。しかし、利益コントロールは必須の課題です。

また、商品以外の付加価値(人、内装、立地など)が提供できないので、商品力が全て。どのように売上拡大していくかは「WEBマーケティング力」にかかっています。つまり、完全デジタル戦なわけなので「デジタル無理ごめん」な人は、ちょっと厳しめなのが現実です。

では、ここから先、開業の流れや売上目安を紹介します。メリットデメリットどちらも見た上で、ちょっと興味あるかもな方は続けてどうぞ。

普通の飲食店がやりたい方はこちらへ
飲食店の今ドキの出店方法を知る【失敗しない個人店開業7ステップその1】

ゴーストレストラン開業の流れ

開業の流れはこんな感じです。

  1. 物件を借りる(レンタルキッチン可能)
  2. 営業許可・資格の取得
  3. デリバリーサービスに登録する
  4. 商品を作る
  5. 販売する

一番のハードルは、通常の出店と同じく物件の取得ですね。ここさえクリアできれば、あとは商品を作って売るだけです。

ゴーストレストラン物件の見つけ方

物件取得方法としては、下記の3種類が候補です。

その①:レンタルキッチンへ入居する
その②:間借り店舗をレンタルする
その③:自宅キッチンを改装する

この中でいちばんおすすめは、専用のクラウドキッチン(レンタルキッチン)を借りること。初期費用は100万円ほどかかりますが、営業許可取得済み(営業許可は個人ではなく施設に対して発行されます)、デリバリーサービス登録済み、キッチン設備完備。1ヶ月程度で開業できて、手間なし簡単楽チンです。

間借り店舗の場合は、ゴースト専用とは限らないので、こういった環境整備は物件によりけりです。

そして、「商品だけ作れればいいのなら自宅でもいいのでは?」と思う方。実際には難しい場合が多いと思います。営業許可基準のクリアが必須だからです。

施設基準

物件さえ見つかれば、あとはタブレットを用意してデリバリーサービスに登録すれば営業を始められます。Uber Eatsや出前館ですね。より詳しくは下記でまとめているので、ご覧ください。

[nlink url="https://foodtrip.tokyo/882/"]

開業の流れはこんな感じです。コスト的なハードルはとっても低いことがわかったので、「実際儲かるのかどうか」いちばん気になるところも調べてみました。

ゴーストレストランは儲かるのか

間借り店舗で商品は絞って客席はなくて...実際儲けが出るのかどうか超気になりますよね。

いろんなところに成功事例としてインタビューが出ている、ゴーストキッチンズさんを事例として取り上げさせて頂きました。

ゴーストキッチンズ
https://www.ghostkitchens.tokyo/

売上は1店舗あたり約70万

2019年1月、広告やマーケティング業界出身の吉見悠紀氏が立ち上げゴーストレストランで、駅から徒歩10分はかかる目黒区の住宅街にある間借りキッチンで、サラダやチキンオーバーライス、スンドゥブなど7業態を営業する。順調に業績は推移し、そこでは月商500万円を達成するまでに。

フードスタジアム|2020年7月の記事

単純計算でだいたい1店舗当たり70万程度の売上。コロナ以前から専門で取り組んでいる企業なので、完全初心者だともう少し下がると思って見といた方が安全です。仮に50万なら1000円商品を毎日20食(24日営業計算)。

スタッフを雇わず格安家賃で営業するならなくもないですが、利益ベースではちょっと厳しいかな、という売上ではあります。そこで利益を伸ばすにはどうしたらいいのか、というのが次の項目。

ブランド横展開が鍵

ゴーストキッチンズさんはこの時点で7店舗(2021年現在18店舗まで拡大予定)展開。このように横展開することのメリットは、1店舗あたりのコスト率を下げられることです。なんせ、ゴーストなので同じキッチンで全く違う商品を作っても、咎めるものはなにもありませんからね。

同じ材料を使って食材原価を下げる
露出を増やす
魅せ方を変える など

横展開のしやすさは、ゴーストレストランの強みのひとつ。同じキッチンで複数ブランドを立ち上げてる会社は多々ありますので、この横展開がゴーストレストランの成功の鍵となるようです。

他にもたくさんの大手チェーンが続々進出中なので、参考資料がほしい方は下記からどうぞ。

副業としてはどう?

ちなみにけっこう副業としてやりたいみたいな検索需要をちらほら見つけたので補足ですが...

副業としては、物件を借りたり食材を用意したりするハードルの割にはちょっと割は良くないかな、と思います。

副業するならやっぱり身体ひとつorPC1台あればできる仕事の方が続けやすいと思いますよ。ゆくゆく店舗を持ちたいという人のお試し販売or週末起業としては、もちろんあり。

[nlink url="https://foodtrip.tokyo/6017/"]

まとめ:ミニマムに始めるなら最高な選択肢

ゴーストレストランについては以上です。概要をなんとなくイメージしてもらえたでしょうか。

とにかく、飲食店の最大のデメリットである開業資金を抑えて出店できることが一番の魅力です。誰でも飲食店にチャレンジする門戸が、やっと拓けました。

開業資金が用意できなくて困ってたなら、一歩踏み出せる方法が見つかりましたね。ファーストステップは、ミニマムスタートで思い切ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

【2021年最新】ゴーストレストラン開業の物件探し→「営業許可取得済み」レンタルキッチン」も合わせてご覧ください。

テイクアウト&デリバリー参考書籍

最新情報&より具体的な情報収集は、業界雑誌がいちばんよいです。

■ 飲食店経営 >定期購読
成功するテイクアウト&デリバリー特集。ひと通りの業界動向が掴めます。

■ 近代食堂 >定期購読
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