飲食領域ではまだまだIT化が遅れていると言われています。しかし、実はそんなことはなく、大手外食チェーンを皮切りにどんどんIT化が進んでいるのが現状です。
ITの導入は売上に直結します。早いところはすでにIT導入して人件費削減、売上UPに集中できる環境を作っています。キャッシュレス・モバイル決済、予約台帳、売上管理の自動化。フードサービスに従事する私が肌感で感じている、外食チェーン各社がすでに導入している基本デジタルツール5つをまとめました。
「人との繋がりが一番」。飲食業では特によく言われる言葉ですが、簡略化できることはどんどん簡略化して、接客に集中できる環境を作ってみてはいかがでしょうか。個人店でも大丈夫。損することはありません。
もくじ
集客:ぐるめ媒体&ネット予約
「食べログ」に代表されるぐるめ媒体は、どんなお店でもすぐに運用を始めるべきWEBツールです。代表的な媒体は「食べログ・ホットペッパー・ぐるなび」の3社、そしてその他「Retty・一休・トレタ」といったところです。
運用を今すぐ始めるべき、というのには理由があります。今の時代、どんなお客様でも訪問前に必ずWEBサイトでお店のチェックをしてから向かうからです。ひと昔前までは、「隠れ家」「知る人ぞ知る」「紹介・会員制」なんてキーワードがイケてるお店の特徴でもありました。
ですがこれだけWEB&スマホがインフラとして整っている今、お店を隠し通すのは不可能です。それであれば、大いに利用した方がお得。さらに「ネット予約」は拡大の一路を辿っています。
例えば「食べログ」の場合、予約のお客様の3割がネット予約を利用しているとのこと(2019年カカクコム発表データ)。ネット予約を導入するのに月1万円〜、スマホかタブレットがあれば導入可能。さらに電話通知も可能です。
自店制作のホームページやインスタアカウントを継続的に運用するよりも、手間・コスト共に費用対効果が高いです。未導入なら今すぐご検討を。
飲食店のオンライン活用はどうするべき?迷える子羊のための指南書〜WEB販促編〜
顧客管理:デジタル予約台帳
ぐるめ媒体を複数使っている飲食店が次に導入しているのが「予約台帳」です。予約台帳は今まで席管理に手書きノートを使っていたものをデジタルに変換したバージョンです。
予約を一箇所に集約して管理できる他、先述の各ぐるめ媒体と予約台帳が連携していればネット予約を自動で管理できるメリットがあります。
今まで手書き台帳を使っていたのであれば抵抗感はあると思います。一方で慣れてしまえば非常に管理が楽。誰でもひと目でわかるのがデジタル予約台帳です。
プライベートで普通にスマホが使えるなら、きっと大丈夫。予約台帳の代表的なサービスは「トレタ」です。売上分析・顧客分析の機能までついているので、繁盛店を目指しているなら導入の価値ありです。
注文:セルフオーダーシステム
人手不足の飲食業を救う最強の新システムがセルフオーダーシステムです。回転寿司、ファミレス、居酒屋。導入企業はどんどん増えています。タブレット注文に抵抗を示すお客様も2~3年前と比べてだいぶ減っているのではないでしょうか。
セルフオーダーシステムを導入することのメリットは、ホール人員の削減、調理に集中できること。少ない人員でよりクオリティの高い商品を提供することを可能にしてくれます。
オーダー時の温度感、肌感、ちょっとした言葉のキャッチボール。こういったものが大事だというのはごもっともですが、違う形で接触の機会を持つ方向にシフトするのも、これからの時代を飲食店が生き延びるひとつの選択肢です。
代表的なサービスは「メニウくん」「ゆびレジ」です。店舗の広さに合わせてタブレットサイズを選ぶことも可能です。
会計その1:キャッシュレス・モバイル決済
ぐるめ媒体や予約台帳の導入で集客&顧客管理はOK!ここで同時に導入するべきなのはキャッシュレス・モバイル決済です。これは毎日の耳のタコができるくらい日々のニュースで話題になっているので、ニーズを感じている経営者の方も多いでしょう。
まだ未導入なら、現金決済にこだわる理由を改めて考えてみるべき時がきています。現金オンリーのお店を最初の選択肢から外すお客様がすでに増えています。キャッシュレスは個人の支払い方法の選択ではなくて、社会全体の構造・そして時代の変化です。
これから導入するなら検討したいのは「PayPay」、もしくは増え続けるキャッシュレス決済をマルチに対応してくれる決済システムやPOSレジがあります。導入は考えているよりも簡単です。
会計その2:POSレジ
ここまで紹介してきた各システムより一足早く注目されていたのがPOSレジ。今では、スマホハンディと連携してオーダー・会計・集計までこなせる便利システムに進化しています。
飲食店では特に原価率と人件費率のFLコストについてはよく話題に上がりますが、そちらの管理をヘルプしてくれる強力なツールがPOSレジ。さらにレジ金の不正・盗難や売上金の過不足といった原始的な問題まで解決してくれます。
クレジット決済機能との連動もあるのでキャッシュレス決済と合わせての導入も検討する価値あり。代表的なサービスは「スマレジ」「ゆびレジ」です。
サービスが多すぎて迷うなら
飲食店の現場を回すにあたって必要なデジタルツールの基本はこの5つです。しかし、各ツール共に種類がありすぎて結局わからない...というのが問題点です。
この先さらに詳細に費用と合わせて紹介しますので、導入してみようかな?とほんのちょっとでもお考えならぜひご一読ください。では。
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- Step4:飲食店の資金調達方法3種類
- Step5:飲食物件の探し方と内装工事
- Step6:開業準備チェックリスト
- Step7:集客導線を作る
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